屋久島・白谷雲水峡
学生時代以来、10ウン年ぶり?の屋久島にやってきた。
あの頃はまだ世界遺産に登録される前、多少、縄文杉などの屋久杉が有名で、宮之浦岳登山が若干知られていた島ではあったが、まだ観光客もまばらで登山好きな人がやってくるぐらいの島だった。
その後、世界遺産に登録されると同時、ワンサカ観光客が押し寄せるようになったと聞くが
どう変わったのだろう。

12/8の朝、中部国際空港発、鹿児島行きのJALに乗る。
鹿児島空港で乗り継いで屋久島空港へ。今まで訪れた空港の中ではもっともこじんまりとした
空港であった(離島の空港はどこも同じだと思うが)
空港から路線バスを乗り継いで島の中心地、宮之浦へ。宿にチェックインして、周辺を散策して
この日はお終い。

12/9朝、予約してあったレンタカーを受け取り、まずは白谷雲水峡へ。
天気も予想以上に良い。この日は終日雨か曇りの予報だったのに。
宮之浦から狭いワインディングを登ること約30分で白谷雲水峡に到着。
もともと屋久島の山や谷は険しいのが普通だけど、ここも予想していた以上に山奥。
駐車場には数台の車が停まっているが、余裕である。GWや夏休みは駐車場が満杯になり路肩駐車で道もふさがってしまうほどと聞いているが、この時期は閑散としている。
駐車場に着いてスグにヤクジカの子供に遭遇。この島はサルやシカは珍しくないのだが、いささか拍子抜け(^^;
いきなり駐車場で見かけるなんて奈良公園のシカみたいである。
この子鹿は特に人間を怖がる様子もなく黙々と何か地面に落ちているものを食べている。

トレッキングブーツを履き、ウィンドブレーカーを来て、念のためゴアのレインウェアのパンツだけ履いておく。
スパッツを付けて、フリースを防寒着としてデイパックに押し込んで準備完了。
入り口の事務所で300円払い、窓口の人にいろいろ説明を受けて、太鼓岩(白谷雲水峡最上部にある)まで行く予定だと告げたら、「天気が良さそうな午前中に登った方がいい。楠川歩道をまっすぐ歩いて下さい」とアドバイスを受けた。
行きは楠川歩道ではない原生林コース(こっちの方がいろいろあるので)を通るつもりだったけど、郷に入らば郷に従え、言われた通り、楠川歩道経由で太鼓岩を目指す。
まずは整備された歩道を歩く。ここならスニーカー程度の軽装の一般観光客でもOK。
白谷という流れがおりなす渓谷美を見ながら歩くと、吊り橋があり、それを渡って楠川歩道へ。
この楠川歩道は石畳があり、江戸時代から屋久杉伐採のために整備されてきた歩道とのこと。
アップダウンはあるが割合歩きやすい。でも足元は出来ればトレッキングブーツ、せめてソールのブロックが大きい運動靴の方が良い。普通の街歩き専用のスニーカーでは無理があるし、怪我しそうなのだ。
歩き始めると体が熱を発するので暑くなり、トレーナーも脱いで、レインウェアのパンツも脱いでしまった。
12月でも屋久島は割合温暖なので天候が良ければ、登山中は薄着でも問題なさそう。
でも、登山中は何があるか(天候急変とか、体調の変化とか)判らないので装備は怠りなく。

ひたすら歩くこと1時間弱で白谷山荘という小さな小屋の近くに到着。
ここから白谷雲水峡の本命ポイントであーる。
同じように上へ上へと歩くグループもちらほら。ガイドさんに連れられた人も多い。
この屋久島ではガイドが多数居るので、山歩きや登山に自信の無い人はガイドを雇うといいでしょう。
でもチト高いけどね(およそ1人あたり1万~1万5000円くらいが相場かな)

白谷山荘を過ぎるとすぐにあるのが七本杉という名の屋久杉。
かなりデカイ杉だの~~
まぁ屋久島ではやたら大きな木が多いのが特徴ではあるが。
少し進むと「もののけ姫の森」という立て看板?が出てくる。
この辺りが、あのジブリ映画の「もののけ姫」の舞台のイメージとなったところ。
あくまでイメージであって、もののけ姫の舞台が屋久島ではないのでお間違えないように(笑)
さすが、もののけ姫の森と言うだけあって苔が多い。あちこち苔が生えている。
ただ、私は日頃から渓流釣りしてるので、割合コケの景色は見慣れているので、あまり新鮮味は無かった。
山岳渓流釣りや沢登りを経験してない人にとっては別世界のように見えるでしょう。
もっともこの白谷雲水峡は本州の沢とは較べ物にならない程、苔の密度が濃いのは確かではある。
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どんどん進む。するとパラパラと雨が降ってきた。慌ててレインウェアを上下着る。
着て少し進むと陽が射してくる。で、少しするとまた雨がパラパラ・・・・
今日はこんな天気なのかなぁ。

30分ほど登ると、それまで鬱蒼とした樹林だったのがちょっとだけ開けた所に出くわした。
ここが白谷雲水峡の最上部の辻峠らしい。看板も出ている。
ここから本道から外れて向かって左方向に登ると太鼓岩なのだ。
以前は太鼓岩へのルートは判り辛いようだったけど、もうしっかりとした看板があって見失うことはない。
ただ、それまでの楠川歩道とは較べ物にならないハードな道を登らねばならない。
踏み跡とルートを示すピンクのテープがあるのでそれに従って行けばルートをロストすることはないが。
藪こぎするかのように登る。10数分登りきったところで目の前に岩が見える。アレか、目指す太鼓岩は。
・・・・・・・・
f0100885_21124100.jpg

出たァ、ここだ。ここが太鼓岩だ。
岩の上に立つ。すでに先着してるグループが2組。
風が眼下から吹き上げてくる。目の前には宮之浦岳を始めとする奥岳(屋久島の奥のほうにある山を奥岳と言う。その奥岳を取り囲むように山麓から見える1000m級の山を前岳と言う)の連なりが見え・・・る筈だったが生憎のガスで山頂部は見えない。
でも、眼下に広がる小杉谷の風景を見るがためにココまで登ってきたのだ。
この風景が、「もののけ姫」に出てくるモロ一族の岩屋のイメージそのもの。
映画の中でアシタカが望んだ展望と同じような景色がまさしく目の前に広がっている。
岩の上で感慨深く立ちすくむ。ここまで来た甲斐があったなァ。
ハンディGPSを取り出して標高を見ると1000m少々。駐車場から400mと少し上がってきたことになる。
太鼓岩の片隅で昼食。前晩に買っておいたパンとバナナを食べる。
ガスのシングルバーナーも持って来たのだが、風がやや強いのと、あまり広くない太鼓岩に続々と後続グループもやってくるので、湯を沸かすのはチト無理。
昼食を終え、太鼓岩を後にする。
辻峠に一旦戻って、峠近くの岩屋があった筈、、、とウロウロしてたら、女性客を連れたガイドらしき人が声をかけてくれて、岩屋の場所を教えてくれた。
峠を反対側に下ってすぐにありました、辻の岩屋。
どうしてこんな大きな岩がこんな風に引っかかっているのか不思議であるが、岩屋の上に着生した樹木の様子から何10年前か何100年も前からここにあるのかな?

岩屋を後にして辻峠に戻り、そのまま白谷山荘へ下る。山荘前のベンチで太鼓岩で沸かせなかった湯を沸かして暖かいコーヒーを飲んで一息入れる。
この頃からどんより垂れ込めた雲から間断なく雨が降ってきた。上下ともレインウェアを着込んでコーヒーを飲んだらすぐに出発。
帰りは楠川歩道を通らず、原生林コースを歩いたのだが、ここがアップダウンが結構あって大変。
雨が降り続いて足元もぬかるんで滑りやすい。屋久島の森の中はどこでもそうだが、木々の根が絡み合った道が多く、歩きにくい。
雨が降るのでついつい下をうつむき気味になり視界が狭まるのでピンクのテープを見落としがち。
原生林コースは道がはっきりしない箇所もあってピンクのテープを辿っていかないとコースをロストしかねない。
でもこんな雨が降ってる時に軽装で傘だけ差してやってくる家族連れもいて・・・・靴も普通の運動靴程度だし大丈夫かいな?と思ったけど、後で無事に下りてきた同じグループに遭遇したので、以外と大丈夫なのかな?
しかし山の中では何があるか判らないので装備や心構えは慎重すぎるくらいで適当かも知れない。
かなり苦労した原生林コースを辿って駐車場に到着。それと同時に風雨が激しくなってきた。
急いで車に逃げ込んでヒーターを付けてホッと一息。気圧の谷の通過中と思われ、間一髪逃れたという感じ。
レンタカーではなくバスで来ていたら、最終バスの時間まで1時間くらい雨の中待っていなくてはいけなかったのでラッキーらっき~。
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by sierra-outdoor | 2006-12-09 20:59 | アウトドアその他 | Trackback | Comments(0)
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