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7/6~7 トカラ弾丸遠征
【構想・準備】

トカラ列島・・・・

それは日本ソルトウォーター界の中でも、特別な場所。

黒潮が直接洗う離島群。
鹿児島からフェリーでしかアクセスする手段がなく、なかなか敷居の高い場所ではありますが(^^;;;

今回、ちょっと行ってみようと計画し、6月末に急いで航空券、フェリー、現地の宿などの予約を抑えた。

フェリーは金曜深夜に鹿児島を出発し、土曜の朝から昼過ぎにかけてトカラの島々を巡って奄美に向かい、翌日曜日に折り返して往路と逆の順に各島々を巡って鹿児島に帰ります。

つまり、土曜日到着から日曜日の出発までの短時間ならトカラの島に滞在可能。

現地滞在、たったの約1.3日 (^^;;;;
しかし、日曜のフェリーを見送ると次の鹿児島行きのフェリーは予定通りに運行されたとしても水曜日となる。
今回は初めてのトカラであるし、単独行でもあるので弾丸日程となりますが金曜深夜発、日曜帰りにしました。



トカラと言えば、堤防GTなどのショアGTで有名。
しかーーし、ショアGTはさすがのトカラであってもかなり難しい。
時期的にもトビウオが接岸するタイミングに左右されるし、基本的には夜釣り。(昼間のロックショアGTも状況によっては可能性はありますが)

オフショアでさえ、いろんな意味で釣り上げるのが大変なGTなのに、さらにショアは。。。ちょっとパス(^^;;

その代わりに、良型カスミアジにターゲットを絞って、昼間のロックショア、リーフエッジなどのゲームを試してみよう。

ショアからのカスミゲームと言う事で、それ相応のタックルが必要と判断。
ポイント的に磯場のロックショアまたは、ゴロタ浜がメインとなりそうで、今まで遠征時に使ってきたライトタックルでは多分、歯が立たないとオモワレ。
リールは、以前から持ってるオフショア用リールが流用できるので良いが、ロッドだけは一つ新規に必要だなぁ。

ヒラスズキロッドまたはロックショア青物対応ロッドが必要となりそうなので、何か良いロッドはあるだろうか。。。と模索。

2ピースのショアジギロッドならば、ピンからキリまで、ラインナップ豊富で選択肢は多いが、出来れば今後の事を考えて3ピースまたはパックロッドが良い。

手頃なロッドが無いかと考えていたら、、、ちょうど良いタイミングでシマノから新しいロッドが発表になった。

フリーゲーム XT
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ソルト用遠征ロッドとして5~6ピースとして8.6~10.6fの数種類のラインナップ。
(その後、淡水でも使える、もっと短い種類も追加発表された。9月発売らしい)

ちょうど100MHがスペック的に良さそうだ。しかもお手軽な値段なのが嬉しい。
ただ、6月発売。。。シマノは実際の出荷時期は予告よりも遅くなる事が多いからなぁ、、、果たして出発日までに間に合うか?

ダメ元で釣り具屋にフリーゲーム XTの予約と入荷時期を問い合わせた。
出発までに間に合わなければ予約をキャンセルして、代わりに中古の3ピース・ショアジギロッドで代替する算段。

幸いにも、6月下旬に予約してまもなくシマノからフリーゲーム XTの出荷が始まったようで6月末にフリーゲーム XT S100MHが無事に入荷。

次に、必要なのは釣りの時の足廻り装備。
今までの遠征でも、足場は比較的安全なシチェーションが殆どで、漁港、内湾サーフ、河口など比較的安全なポイントが多かったのですが、今回はトカラ。
港はありますが、港周辺で魚に出会える確率はベイトの回遊に依存して、短期間の滞在では確率は低そう。
周囲を黒潮が流れる外洋に直接接しているので内湾もないし、小さな離島なので釣れるだけの河川も無し。
どうしてもロックショア(地磯)またはゴロタ浜などの、ややハードな場所がメインとなる。

今まではクロックスなどのサンダル程度で問題なかったのが、今回はそんな訳には行かないので磯対応シューズが必要。
磯やゴロタ以外にもリーフエッジも考えると、フェルト+スパイクのソールのシューズが良さそう。

って訳で、いろいろ検討して、必要とするのは今回限りでもないだろうから、ダイワのスパイクフェルトシューズ DS-2611を購入。
(フェルトスパイクではなく、スパイクフェルトと言うのが所謂ミソです。要は通常のフェルトスパイクよりもスパイクが強力で磯向きって事)



これで装備は一通り揃った。
磯で釣りする以上、安全装備でライジャケは必須ですが、ライジャケ+ゲームベストは以前から持ってて宝の持ち腐れ気味だったマズメのレッドムーンベストがあるので、これを持って行こう。

ルアーは、春のリペ島のために揃えたプラグがそのまま使えるだろう。
ジグ系だけを少し追加してパッキングして出発当日に備えました。



【往路】

7/5(金)、昼過ぎに自宅を出発。

できる限りコンパクトになるようにパッキングして、不要と思われるタックルは外したにも関わらず、40Lバックパッカーに満載だけでは収まらず、レッドムーンベストと磯シューズは別の防水バッグで持って行く。
他にロッド2本を遠征用塩ビパイプに入れて担ぐと、重いは嵩張るは orz
(前回のリペ島行きで荷物の重さが大変だったのに、今回も膨らんでしまった)

そんな装備を担いで歩いて最寄り駅へ。雨が降ってなかったのが幸い。

名鉄でセントレアに向かい、予定通りにチェックイン。今回はスカイマーク。

セントレアを飛び立って向かうは鹿児島。
ただ、直前まで九州南部は梅雨前線による豪雨でした。
空港~鹿児島市内のバスは通行停め区間を迂回して運行中だったが、渋滞でダイヤ乱れまくりで、空港を降り立ってバス停に向かうと、すでに長蛇の列 orz

お急ぎの方は乗り合わせでタクシーを使ってくれとアナウンスも・・・
フェリーは深夜出発なので、少々遅れても問題はないのでそのまま長蛇の列に並びましたが、20分ほど待って2台連続でバスがやってきて2台目にギリギリで乗車できて一安心。
それでも迂回区間の道路がダダ混みで通常より+30分ほどかかってようやく鹿児島市内着。ヤレヤレ。

鹿児島市内はドンヨリと曇ってはいたが、何とか雨は降ってない。
直前までの豪雨も、とりあえず市内は見た目は問題ナシ?? 普通に街として活動しておりました。

鹿児島市内の繁華街、天文館でバスを下りて、スタスタとフェリー埠頭まで歩く。
距離は大したことないが、なにせあの荷物を背負ってますので大変(^^;;;
すでにフェリーは埠頭に接岸されており、19時過ぎにフェリー埠頭に到着し、乗船受付。

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ロッドケースと、防水バッグは手荷物として預けるのだが、係のおっちゃんが「2個だけど、1個分の料金でええよ」と言ってくれてラッキー。
しかし、そこでおっちゃんが「現地も大雨だったようだが大丈夫か??」と気になる一言。

鹿児島本土はともかくトカラの島々は、そんなに雨は降ってないと思ってたので「まぁ予約しちゃってますし、フェリーが出るなら行くだけですよー」とは答えたが・・・

後日検索してみると、島に渡る直前の48時間で累積160~300mmほどの雨が降ってたらしい・・・ これが後になってジワジワとボディブローのように効いてくるとは、この時は予想だにせず・・・(^^;;;

乗船開始まで時間があるので歩いて近くのショッピングモールの中の回転寿司へ。
まぁまぁ美味しかったデス。

21時、乗船開始。
もっとも安い2等船室だけど、ちゃんと一人一人に寝るスペースは確保されている。
(昔のフェリーのような、大広間に先着順に陣取るのとは違う)
定員に対して半分くらいの乗客だったらしく、一人置きに割り当てられていて左右は空きスペースなので混雑も気にならず、乗船開始と同時に横になったら、ここまでの疲れもあって即撃沈。

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次に起きた時にはすでに、フェリーは出発した後。

・・・・・

【到着、実釣開始】

7/6(土) 朝5時すぎ、うっすらと明るくなった頃、照明が点いて入港のアナウンス。

荷物の準備をしながらタラップを下りて下船。

予約してある宿の女将さんが車で迎えに来てくれて、宿にチェックイン。
女将さん曰く、直前までかなりの雨が降ってたけど雨が上がったようでヨカッタですね~との事。
フェリー受け付け時のおっちゃんの言葉通りのようだ。

朝食は7時からだと言うので(基本、トカラの島では外食施設は皆無なので全ての食事は宿で取ることになる)、それまで目の前の港にタックルを持って軽~く釣り歩いてみた。
まぁ殆ど魚ッ気無しでしたが(^^;;;

港内を見回すと、、、1隻の綺麗な船・・・ あの外観からしてGTガイド船かな。
あ、ビッグディッパーだ、福井さんの船だ。
そうかぁ、お客さんは島内の宿で寝て、ここを拠点にポイントを回るのだな。

朝飯前は歩いて港の中を回ってみたが、特に何の異状もなく終了~~

・・・・・

宿で朝御飯を頂いた後、昼食代わりの弁当を作ってもらって(女将さんの有り難いご配慮)、宿のレンタカー(笑)を借りて出発!!



潮位が高いので、まずはゴロタ浜へ・・・・
レンタカーにはカーナビが付いていないので、あちこち道に迷いつつ、スマホの登山アプリでナビ機能の代替をしてなんとか到着(^^;;

心配していた風は比較的弱いが、ちと波が高い、、、それよりもショア際が濁っている。
前日までの前の影響かな?

大きな石がゴロゴロしているゴロタ浜、、、なかなか歩き難い。
一投しては数m歩いて、また投げて歩いて、、、を小一時間ほど繰り返すも無反応。
延々と続くゴロタ浜、狙うべき場所が絞り込めず、こーゆー場所は難しいナ(^^;;;

いったん車に戻って、次のゴロタ浜へ。
この頃から曇り空が切れて、時々陽が射すようになってきた。
その場所はゴロタ浜から大岩がゴロゴロしている磯場へと変わる地形。

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ゴロタ浜からミノーで撃っていくも無反応・・・ん~~サイズを問わなければ、もっと簡単に魚の反応はあると思ったが現実は甘くない(^^;;;

磯場に差しかかる。
波打ち際は飛沫がかかるので、一歩退いて波飛沫のかからない岩の上に乗って投げる。
足元では波と風でサラシが出来ている、、、そのサラシの中をミノーが通過する時に。。。。

ガン!!

と衝撃が伝わって、ギラっと銀鱗が閃く。そして横ッ走り。
締めたはずのドラグがジジジっと鳴る。
波間に一瞬見えたのは紛れもなくトレバリーの姿。

しかし、次の瞬間に重みは消えた。
サイズはそんなに大きくはない、35cmぐらいか?
ようやく島に渡って初めての魚の感触を得た。

そうか、、ゴロタ浜ではなく、磯場が良いのだろうか。
あの程度でドラグが鳴くようでは、締め具合が弱いな、あらためてドラグを締め直す。

良く似たシチェーションは続くので、いろいろと撃っては見るが、その後反応ナシ。
あの一発、ファーストバイトだったので獲りたかったナ。

そろそろ満潮を過ぎて下げ潮になる頃合い。

目を付けておいた磯場に渡れるかも知れないので行ってみよう。

・・・・・

有名ポイントに到着。
まだ潮が高い、、、目指す磯に渡れなくはないが、初めての場所なので安全に渡れるように、もう少し潮が引くのを待つ。

手前の磯場を探っていると、目の前のサラシの中で一瞬何かミノーに反応した。
もう一度、丁寧に同じコースを通すと、、ドン!!

キターーーーーッ!!

足元の岩に潜り込もうとするのを強引に停めてブチ抜くと真っ黒な魚が・・・
アミノメハタでした。
南西諸島のリーフではお馴染みの魚ですな。
何はともあれトカラ・ファーストフィッシュ。

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周辺の磯場を探るも、その後無反応。

潮が下げてきたので、浅瀬を渡って離れ磯へ。

今回のために買ってみたダイワの磯シューズ、なかなか良い。
耐久性がどうなのか判らんけど、安心して磯を歩ける。
やはりこれくらいの装備は必要だなあ。

磯に上がると、沖からの波がドッパーーーンとブチ当たって豪快な波飛沫が磯の先端を洗う。
こりゃまるでヒラスズキの釣りだょ(苦笑)

さすがにそんな場所は危ないので波の穏やかな場所を釣り座に構えて投げる。
この磯が一番のポイントだと思っていたので、期待しているのだ。

が・・・・・ ン・・・・・??

魚の反応が無い(泣)
事前情報ではダツの猛攻が凄くて、その合間にカスミアジがヒットしてくる、と聞いていたのだが、そのダツすら反応がない。

水面は波で荒れ気味なのでジグを投擲。
ボトム近くまで沈めてジャークしてくると、、、サラシの中で何かジグを追う姿が・・・

もう一度投げる。水面近くまでジャークしてフォール・・・・ん?違和感が・・・喰ったか?

アワセると乗った!!
何か判らんがサラシの下で喰った。
とにかく根が激しい磯場なので強引にゴリ巻き。そんなに大きくはなさそうだ。
カスミアジの小さめかな~~と思って上げてみたら、、ナンヨウカイワリでした。
今度こそカスミだと思ったのだがなぁ、、、でも、一応トレバリーの仲間なので一歩前進?

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その後反応がなく偵察も兼ねて移動、次の磯へ。

【ポイント偵察も、危ない目にも逢う】

次に訪れた磯も良さそうだが、、、あちこち投げるも反応ナシ。。。むむむ、キビシイ。
ふと見ると、右手前のサラシの中で、一瞬何か魚が動いた(ような気がした)
あそこを狙うには、一段下まで降りた方がいいが、大きな波が来た時は足元が波で洗われるので、ちと危ない。
でも釣欲に負けて、その一段下まで下りて、、、あと一歩でキャスト可能なポジションに到達できる・・・と思った時に予想外の波が~~
ドバーーーッと頭から波飛沫を受けてバランスを崩す、、、、ヤバイ!!と思った時に右足が流された。
しかし、そこで何とか踏みとどまって、コケずには済んだ。
ちょっと右足を磯に打ちつけて痛みが若干感じたけど、歩けない程ではない。

ヤバイ、ヤバイ。
やはり磯は危ない。

すぐに一段上の安全な場所に戻る。
磯シューズだったので、バランスを崩した時もそれ以上は滑らずになんとか体勢を維持できたので大事至らず。

磯初心者には危ないな、もうここは引こう。

一旦車まで戻って、宿で作ってもらった弁当を食べる。
慣れない磯歩きで体力も消耗し、しかも朝は曇っていたのが、晴れてきてガンガンに照りつけるようになってきて暑い~~。

島には飲食店もないし、食料品を買う店も無い(集落の中に協同売店っぽいのがあるらしいが)
港には辛うじて自販機があるので、そこまで車を走らせ、ペットボトルの飲料水を買ってガブ飲み。

さて、どーするかな。。。一応事前に調べておいたポイントは全部回ったが、これと言ってヨサゲな反応が全くない。
今後の事もあるので、行く予定ではなかった、島の反対側のポイントを偵察に行く。

細いコンクリート舗装の道をグネグネと走って、走って、島の反対側にある温泉施設へ。
この温泉施設の横から海岸へと下りていく道があるハズ・・・・

うむ、あるにはあるが、途中から小道が崩壊しておる。
どこが道なんだか、藪なんだか判らなくなってきた。

渓流釣りで藪を突破するのは慣れているが、これはムズイ。しまった、登山アプリを入れてある中華スマホを持ってくるべきだった(カーナビ代わりなので車に置いてきてしまった)

取りに戻るのも面倒なのでそのまま藪の中を下る。
トカラは南部の島しかハブが居ないので、この島は藪に入っても大丈夫・・・笑 ヤブも構わず強行突破。

ようやく海が見えてきたが、、、海岸は遥か下、断崖の上に出てしまった。
やはり道を間違えたな、、、少し戻ってみると、小さな川の向こう岸に道らしき??痕跡。
正しい道?に戻って下るが、やはり藪に埋もれてどれが道やら?? こんなシチェーションには慣れている自分でも不安に思う。
こんなの、フツーの観光客が温泉施設に来たついでに、気まぐれで道を海岸まで下ってしまったら遭難するのでわ??

ようやく海岸を見下ろす展望台?まで到達、、、展望台も藪に埋もれているが・・・・

で、ここから数mの断崖。
どやって下りるねん、、、下りて釣りした人の話しはあったのでどこかに下りる場所があるハズ、、、と思ってよく観察するとドラム缶が立ててあり、ここから下りるのか?
なんか超ヤバイ、降りたら上がってこれないのでわ?と一瞬思ったけど、目の前の海岸を見て今更戻れず、ドラム缶にそっと下りて海岸へ下りる。

なんとかやってきた。
島の南部の磯はブユがスゴイと聞いていたので覚悟してたが、とくにブユらしき虫も飛んでいない。

午前のゴロタ浜と同様の浜。
ミノーを投げてみると、ダツの反応が・・・・しかし、それも一発だけ。
またまた天気も悪くなってきて小雨が降り出した。
生命反応も乏しく、釣れる気配もない。
ちょっと不気味な雰囲気なので戻ろう、、、と思ってドラム缶に昇る。
しかし、崖の上まで2mの高低差だけなのだが、ちょうど良い足掛かりがなくて、登れん・・・ヤバイ、帰れんではないか。
崖の途中の石を掴んでもボロっと崩れてくる。。。
手を伸ばして、頑丈そうな石を掴んで、エイっと気合いれて体を持ち上げてなんとかクリアー(苦笑)

来た道を戻るも、、ジャングルの様なヤブの中、道をロストする。
しまった、、、やっぱり車に置いてきた登山アプリを持ってくるべきであった。
今までの藪漕ぎの経験を総動員(笑)して、ルートを探して何とか車まで戻る事には成功。遭難せずに済んだ(^^;;
もし道を見失ってしまったら、後はケータイで助けを呼ぶしかないが、、、その時はケータイも車の中。
そもそも、離島で集落から離れた僻地、果たしてケータイの圏内なのか?(この時はdocomoの圏内であったかどうか未確認)

自分は藪漕ぎに慣れていたので、なんとか自力で帰ってこれたが、歩道は殆ど崩壊してて藪に埋もれつつあるので
フツーの観光客だと絶対に遭難するぞ、コレは・・・
エエんかい、海岸まで簡単に行けるような案内板なんか立ててモ・・・(^^;;;

そんなこんなで、ほうほうの体で集落まで戻ってきた。

【そして夕刻を迎える】

15時を回って、そろそろ夕刻。
潮がド干潮を過ぎて上げ潮が動き出す頃合いに、一番良いと思われる磯に戻ってきた。

7/6~7 トカラ弾丸遠征_f0100885_23243730.jpg

磯の先端から沖に向かって投げる・・・ ヲッ、午前中は姿すら見せなかったダツが2回ほどチョッカイを出してきた。
ダツとは言え、生命反応があるのは歓迎だ(^^;;;
そして、、、ギラッとスピーディーな反応で何かチェイスしてきた!!

カスミだ!!

やっとカスミのチェイスを見つけた!!

目測30cmチョイと小さいカスミではあるが、2匹ほどでチェイスしてきた。
もう一度投げる。。。また追ってくるが、、、やはり神経質なカスミちゃん、簡単には喰ってくれません。
(30cmカスミにはミノーがちとデカ過ぎるという話しもあるが)

夕方近くになって、ようやく魚ッ気が出てきたか?

すぐにカスミの反応も無くなってしまったので、朝、正体不明魚をバラした浜に戻ってみるが、、、こちらは元々遠浅の浜なので上げ潮が始まったばかりのタイミング、潮位が浅くて激浅になっとるジャン。こりゃ釣れんワ。

初めての土地でもあるので仕方ないが、潮位とポイントの構成がなかなか難しい。
ポイントと状況の確認ばかりで思うように釣りが出来ない。
それでも夕マズメは近づくので、何処かで腰を落ち着けて釣りをしなければ・・・・

結局、先程カスミのチェイスのあった磯に再度戻る。

夕方近くになって、エサ釣り師が2名、先行で入っているので、邪魔にならないように磯の反対側に入る。

手前からミノーを投げる、、、すると、40弱のカスミが数匹、ワラワラっとチェイス!!

チェイスだーーーー、、しかし、寸前の所で喰わん orz

もう一度投げる。
なにせロッドはショア青物対応のロッドなので、これでトゥイッチするのは大変ダ(^^;;
腕が筋肉疲労で痛いが、魚を目の前にして、泣き言は言ってられん。

次のキャストで足元でガバッとバイトして来たが・・・ナゼかすっぽ抜け・・・
次のキャストでも30cmを超えるぐらいのカスミ10匹近くの群がチェイスして来るのだが、やはり喰わせられない。

うむむむ~~難しい。。。しかし、午前中と較べると明らかに活性は上がっている。
今がチャンス。

ミノーを103mmから99mmにチェンジ(ほんのチョットの差だが)
このミノーは2年前の奄美のリーフエッジでかなりのサイズのカスミをヒットさせた実績があるし(あの時は、使用タックルがあまりに弱すぎて勝負にならなかった)

磯際を回遊しているらしいので、20mほど沖にチョイ投げ。
足元の磯際のサラシ付近を丹念に探ると・・・

足元までリトリーブして来たミノーに、カスミが猛チェイス!!
そして目の前でガバッとミノーを引ったくる!!

次の瞬間に、ガッツーーーン!!
衝撃と共に、ロッドがブチ曲がる。
をぉぉぉ~~ついにヒットした~~~!!

右に左に走り回るカスミ・・・・
必至に耐える。
ドラグを出しては根に巻かれる。絶対にラインは出せない。

幸いにもドラグはかなり強めに締めていたので、殆どラインは出ずにカスミと磯際で綱引き状態。

右に左に、ギャンギャンと走り回るカスミ・・・これをなんとかロッドでためて堪えて、少しづつ寄せる・・
時間にして20秒? 30秒?? やっと走りが弱くなってきた。

しかーーし、ネットは持ってきてない。
水面から足場まで3mほどの高低差。
水面まで下りてボガグリップで掴む事も出来ない。
止むを得ん、、、フックが伸びない事を祈って、そのままそ~~~っと抜き上げる・・・そして無事にランディング。
やっと釣れたぁぁぁ。

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朝から釣り始めること、苦節9時間あまり?
ようやく、それ程巨大なサイズではないが、まぁマァなんとか合格サイズのカスミが釣れた。
グエッ、グエッ、とトレバリー特有の鳴き声(魚なので鳴いている訳ではないが、多分、浮き袋を共鳴させているのだろう)

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よしよし、撮影も終えたし、逃がしてあげるよ。

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足元の海へリリース。。。無事に泳いで行った。。。

よぉ~~し、まだ暗くなるまで時間がもう少しある。
二匹目を釣るドーーーー

と思ったのですが、ランディングからリリースするまで時間を要したせいか、群が去ってしまい、その後、無反応・・・
あちゃ~~ まぁトレバリーの釣りではアルアルですが。
数を釣りたければ、もっと効率良く釣らないとアカンねぇ。

暗くなるまで、二度目がないかと、投げ続けるもチェイスも無し。
よくぞあの僅かなチャンスで釣れたモンダ・・・トカラの海の女神に感謝。

暗くなる前に宿に戻って装備を洗って、風呂で汗を流して夕食。

夜は目の前の港に、ひょっとしてギンガメが回遊して来ないか?と思って夜光ジグも幾つか用意はしてきたが、ナイトに行く前に撃沈してしまいました(苦笑)



【2日目、タイムリミットは10時】

7/7(日) 朝6時頃、明るくなった頃合いで、昨日の磯へ。
しかし、まったく反応無し。
うむむ、回遊がないと話しにナランな。

一旦、宿に戻って朝食を手早く済ませて、また出撃。
帰りのフェリーは予定通りだと11:30なので、遅くとも10:30には宿に戻ってこないとイケナイ。

そろそろ潮も上げてきて潮位も高めになりつつあるので、前日午前にバラした、あの浜へ。

7/6~7 トカラ弾丸遠征_f0100885_23203791.jpg
前日バラした辺りで、もう一度投げる・・・・まぁそんなに都合よくヒットはせんだろうが・・・・

と思ったら・・・

突然にガツーーン、イッキにロッドが伸される。
マヂかぁぁぁ!!

前日のカスミでもドラグが出なかったのに、この時はジジジ・・・・とドラグが出る。
竿がのされたままなので、なんとか体勢を立て直して魚に負荷を与えないと。

ギュイーーーンと右手に走る・・・ あかん、右には岩がある・・・・
岩の向こう側まで走られて、そこでフッとテンションが無くなる。フックアウトした様だ。

落ち込んでいる場合じゃない、魚は居る! 投げなくては!!

次のキャストではバイトはして来なかったが、波打ち際、波が割れる前に10匹以上の魚影がチェイスしてきたのが見えた。

追ってきた魚のサイズがやや小さかったので、すぐにミノーを70mmのヘビーシンキングにチェンジ。
そしてキャスト。

連続トゥイッチしてくると、ゴン! ゴゴン!!
キターーーーーッ!!

とにかく沈んだ岩やら水面上に出ている岩やら、やたらと障害物の多い場所なので、ひたすらゴリ巻き。
波打ち際の向こう側の岩の裏側に張り付いて出てこない・・・
ロッドで堪えて魚に負荷をかけて浮き上がった所で抜き上げた。

ホ~~っ、なんとか釣れた・・・ちょい小さめだが、このパワーは、さすがはカスミなだけあるな。
と思ったら、あれれ?微妙に違うゾ。

40cm弱の、ナンヨウカイワリでした(^^;;;

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あらま、カスミだとばかり思ったのに。ナンヨカイワリにしては良く引いたナ。

この魚の撮影とかリリースなどに手間取っているうちに、先程の群はどこかに移動しちゃった。
右に左に群を探すが、その後は無反応・・・・
南無三 orz

タイムリミットは刻々と迫る。
同じ場所で回遊を待つか、、、それとも別の場所へ行くか。
ランガン好きな自分は後者を取る(今後のための偵察の意味合いもあるし)

前日に最初に入った浜へ。
時間が無いので、手早くチェック。
沖に向かってジグを遠投して探り、反応が無ければ歩いてキャスト。
前日は探らなかった、険しい岩場に行くと、、、なかなかヨサゲな場所だ。
潮色も前日のような濁りが混じった潮じゃなく、割とクリアで良い潮色。
ここは出そうなんだけどな、、ちょっとジアイじゃないのか・・・

結局、ここで制限時間を迎えて、宿に戻る。

宿に戻った頃、集落の有線放送がフェリーの到着時刻を放送する。
定刻より1時間弱遅れているらしい(^^;;;
なんだ、だったらもう1時間延長戦が出来たのに~~と思うも、遅れるかどうかはギリギリにならないと判らないので、遅れる事を前提に行動していては、フェリーに乗れないので止むを得んナ。

宿の女将さんに昼食の弁当を作ってもらって(これも宿泊料金に入っている)、荷物をパッキングして、船が到着に合わせて港まで送ってもらう。

港では、このフェリーで鹿児島に戻る人が名残惜しそうに乗船。
島の学校関係者が鹿児島に戻るのだろうか・・・小学生が大勢(と言っても離島なので10名ちょっとだが)集まって見送りに。

船が出港すると、小学生達が防波堤の先端まで走って手を振っている。。。離島航路ならではの風景ですなァ。

帰りは昼間なのでデッキに上がると景色がよく見える。
鹿児島南部の各島々を遠くに近くに見ながらフェリーは順調に航走。

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錦江湾に入ると、潮色が水潮っぽく変化し、湾の中央は大量の漂流ゴミが溜まっていた。
つい先日までの豪雨の凄まじさがよく判る。
災害にならなくて、ほんと良かった。

フェリーは結局、途中まで1時間遅れもあったが、黒潮に乗ってトバしたのか、ほぼ予定通りの18:20頃に鹿児島港に帰港。

そこから急いでタクシーで空港に走れば、当日の最終航空便にギリギリ間に合う計算だが、フェリーの時間は読めないので、もともと翌日の便にしてあった。
帰港当日中の帰りの航空便は、基本無理だろう。

鹿児島市内で1泊して、翌日は釣りもせずに鹿児島水族館を足早に訪れて、昼過ぎの便でセントレアに帰ってきました。



現地滞在、たったの1.3日というかなりハイリスクな弾丸遠征(^^;;
結果は、まぁなんとか納得の1匹のみ。ボーズじゃなくてヨカッタね、という程度ではありますが。
いろいろポイント探索も出来たし、島の実情や交通アクセスの状況も判ったし、今後に繋がるかな。

出来れば、現地に2~3泊はしたいが、、フェリーの運行スケジュールが週2便と少ないので、それに合わせるしかない。

偵察および可能性は確認できたので、今回の弾丸遠征も意味があったかな。
次は、、いつ行こう??笑
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by sierra-outdoor | 2019-07-06 23:07 | 海の釣り | Comments(0)
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釣り、キャンプ、自転車、スキー、シュノーケルなどが中心です
by sierra-outdoor
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